おじいちゃんとの二人だけの秘密。祖父との思い出2

二人だけの秘密の時間。

昔、私が保育園に通っていた頃は、よくおじいちゃんと一緒に過ごしていた。

保育園から帰ってくると、おじいちゃんの軽トラに乗ってよく親戚の家まで行った。

途中道端の果物屋で皆には内緒と言って棒アイスを買ってくれた。

祖父はとにかく私に甘かったと思う。

春夏秋冬を共に過ごした。

春にはおじいちゃんが畑で育てた苺を摘んで食べた。

夏には西瓜がなって、ガレージに大きな木のテーブルを出して、そこでとった西瓜を家族皆で食べたりした。

家の隣には田んぼがあり、田植えで水が入ると蛙が鳴きだした。

私は夢中で蛙を追いかけたし、おじいちゃんと一緒に蝉とりもした。

家の前にある前栽に行こうと入口まで来た時、足元に蛇が出て、驚いた私はすぐにおじいちゃんのところに駆け寄った。

おじいちゃんが前栽の剪定用の大きなハサミで蛇をとってくれたことは、蛇に驚いたドキドキと共に、今も強烈に印象に残っている。

主屋ではよく鬼ごっこをした。

夜はおじいちゃんの好きな時代劇を、テレビで一緒に見た

冬は寒いからちゃんちゃんこを着て。

もう遅いから寝なさいと母に言われても、あともう少し!とよく言っていた。

祖父から教わったことは多い。

お風呂も一緒に入った。

タオルに空気を入れて膨らまし、お湯の中に浸けると泡がブクブク出てくる遊びをおじいちゃんに教わって、何度もやっていた。

おじいちゃんの布団で一緒に寝た時は、分厚い本を持って来て、戦争に行った時の話をしてくれた。

でも子供の私には戦争の話は難しすぎたし、内容はもう覚えていない。

あっけなく日常を失う。病気で倒れた日。祖父との思い出3に続く。

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