あっけなく日常を失う。病気で倒れた日。祖父との思い出3

突然…

あの日は突然やって来た。

夜中におじいちゃんが倒れて救急車で運ばれ、私が目覚めた時にはもう家には居なかった。

それから家におじいちゃんがいない日々が始まった。

私は今まで通り小学校に通ったし、月日は淡々と過ぎてゆく。

子供の頃、信じていたこと。

おじいちゃんは半身が動かなくなって、しゃべることもできなくなっていた。

それでも小学生の私はいつか病気は良くなると信じていたし、おじいちゃんが元気になったらまた一緒に遊びたいと思っていた。

それは周りの大人たちが、病気は良くなるかもしれないと言っていたのを聞いていたからだったけど、

今思うとそれは本当だったかっもしれないし、私たち子供を安心させるためだったかもしれないとも思う。

祖父との思い出4に続く。

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