「春は人が狂う」と言われています。
春が近づくと私も何とも言えない気持ちになります。
段々暖かくなってくるけれど、暖かくなりきれない、気持ちが霞んでフワフワしている。
普段とは違ったことを思い出したり、思いもよらない夢をみたり。
そして自分が高校生だった頃にもちょうど春頃に夢を見ました。
今思うとその夢はきっと自分の強烈な思いが見せた夢だったと思います。
子供の頃は気持ちも成長途中で、特に中学生から高校生くらいはいろいろな感情を持っていました。
そんな気持ちの整理のつけ方について、大人になってから思うことを話します。
高校生の頃の私のその思いは、1人の同級生に向けたものでした。
その思いがどんなものかというのは、表現するのが難しいです。
願いというか、期待というか、悲しみというか…
とにかくその思いは強烈で、私はその思いに支配されていて、一生1人で抱えて生きていくものだと思っていました。
そして新学期が始まる前のある日、夢を見ました。
私はその子とは同じクラスにはなりたくないと思っていました。
一緒に居るのは辛いと思ったからです。
でも夢の中で同じクラスになってしまいました。
せっかく忘れようとしているのに、自分が相当この思いに支配されているからこんな夢まで見るんだなと思いました。
そして現実でも本当に同じクラスになってしまいました。
何年もその思いを抱えていて、どうしようか迷いましたが、1人で抱えるのは苦しすぎました。
結局その子と離れることになる前に、その事を本人に話しました。
話したと言っても、あまり本人には理解され無かった気がしますが、それでも自分なりに伝えられる範囲で話しました。
ずいぶんふわっとした内容で、結局何が言いたかったかもわからないくらいだったと思います。
それでも話を聞いてもらったということが大きかったです。
大人になって振り返ると、あの時ちゃんと伝えられてよかったと思います。
もし伝えずに自分の心にしまったままだったら、きっと今でもその思いから抜け出せなかった気がします。
なので自分の気持ちの整理のつけ方は、ちゃんと伝えることだと思います。
それで全てが上手くいくとは言いませんが、もし悩んでいる人が居たら一つの方法として知っていてほしいです。