私は小学校の先生だった頃、よく怒っていました。
正確には「叱る」だと思いますが、普段児童たちと話す時などは「怒る」という言葉を使っていたので今回も怒るとうい言葉を使います。
小学校で怒る場面は1日に何度もありました。
児童たちが授業中に騒いでいる時や、話を聞いていない時。
友達とケンカになった時や、人に迷惑をかけたり、ケガをしそうな危ないことをした時は特に怒っていたと思います。
でも私は怒るのが好きだったわけではありません。
怒るのは体力を使うし、できれば怒りたくないと思ったりしました。
でも注意しないと授業も先に進まないし、学級もまとまりません。
いつもニコニコしているだけでは児童も先生の言うことは聞かないので、ある程度引き締まった態度でいる必要があると思いました。
自分が小学生だった頃は、先生がどんな気持ちで怒っているかなんて考えていませんでした。
他の先生達がどう思っているかはわかりませんが、私は怒りたくて怒っていた訳ではありません。
きっと他にも共感される先生もいるのではないでしょうか?
それから児童は先生に怒られたくないのだと思っていました。
でも実際は、ある児童が先生に「誰だれがこんなことをしていた、ねぇちゃんと怒って!」と言っているのを聞きました。
児童たちはダメなことをした時に、先生がちゃんと怒ってくれるのかをしっかり見ているようでした。
中にはわざと怒られるようなことをして、ちゃんと怒ってくれるか児童が先生を試していると感じる時もありました。
怒ることって意外と求められることもあるのだと知りました。
先生でいると言うことは、怒ることが必要なんだと実感しました。
でも怒るって、とっても疲れます。