自分が小学生だった頃は授業を受ける側で、先生の授業が分かりやすいかどうか児童の目線でずっと見てきました。
そしてどこまで理解できていて、どこの部分が分からないのか自分のことは分かります。
でも自分が小学校の先生になって、教える側になると、今度は自分の授業が分かりやすいのか、客観的に見ることができなくなります。
さらに児童たちがどこまで理解できているか、それを知るのはとても難しいことだと気づきました。
それに気づいたのは、私が小学校の先生をしていた頃に、6年生の算数の授業をしていた時です。
私は算数の少人数クラスの、真ん中のクラスを担当していました。
算数の成績が真ん中の児童たちが集まったクラスです。
私は普段いろいろなクラスのサポートに入ったり、個別授業をする事が多く、はじめてクラスを持って授業をしていた時です。
みんなに分かってもらえるようにと頑張っていて、よく授業の終わりにノートに感想を書いてもらっていました。
私はそれを見て児童たちがちゃんと授業を理解できているか、どんな所でつまずいているかなどを知りたいと思っていましたが、
大体の児童がいつも「よく分かりました」と感想を書いてくれていました。
児童たちはちゃんと授業を聞いてくれるし、分かったと書いてくれるのは嬉しいのですが、でも全部分かっているはずはないと思います。
ここは真ん中のクラスで、全部理解できてきたら上のクラスに行けるはずなので…
児童たちは優しい子たちで、分かったと書いてくれるのも嬉しいのですが、児童たちがどこまで理解できているかを知るのは難しいなと思いました。
成績が上のクラスと下のクラスはどちらもベテランの先生方が担当されていて、授業方法も自分との違いを感じたし、本当にすごいなと思いました。