先生という職業はつまらない?元小学校教員が思うこと。

なりたい職業ランキング。

よく子供がなりたい職業ランキングというのがあります。

時代によって人気の職業も変わっていくと思いますが、私が子供の頃は学校の先生が結構人気だった覚えがあります。

私も小学校の先生になりたかったので、それほど

学校の先生は魅力的な職業なんだ

と思っていました。

先生の仕事はつまらない、と思う人もいる。

でも私が先生を目指して教員採用試験の勉強をしていた頃、ネットに書いてあった話の内容に驚いた事があります。

その話は「自分の親は教師なんてつまらない仕事をしている。自分はそんな風にはならない、漫画を描いて成功してやる。」

というような内容でした。

この話を読んで私は色々なことに驚きました。

一つは教師はつまらない仕事だと思われていることです。

この人にとっては漫画家は面白くて良い職業で、教師はつまらないダメな職業のようでした。

私は「そんなことない」と言いたかったです。

確かに漫画家も素敵な仕事だと思います。

私も子供の頃、遊びですがよく漫画を描いていて、漫画家になるのも楽しいだろうなと思った事があります。

でも先生と漫画家どちらになりたいかも考えて、どちらかしか選べないなら私は先生になりたいと思いました。

それくらい私にとっては授業をする事が魅力的だと感じていました。

それからその職業がつまらないかどうかを自分の感覚で決めているところにも驚きました。

人によっていいなと思う職業は違うと思うので、自分は興味がない仕事でも他の人にとっては魅力的なこともあると思います。

私は「本気で漫画家より教師になりたいと思っている人間もここにいるよ!」と言いたかったです。

でもこの人が漫画家に憧れている気持ちもとってもわかる気がします。

そしてこれから仕事を頑張ろうとしている若い人がこのような感覚を持っていることにも驚きました。

私は昔のほうが世の中の色々なことについて「これがいいことだ」という型が決まっていて、違う意見を言うのは難しい雰囲気だと思っていました。

そして今の方がよく多様性と言われるように、「いろんな考え方があっていいんだ」という風に世の中が変わっていっているのだと思っていました。

もちろん中にはそう思わない人もいると思います。

またこの人も教師という仕事の何か嫌な一面を見てこのような考えになったのかもしれません。

でも若い人でもこのように考える人がいると言うことは、考え方って年齢じゃないんだなと思いました。

それは何だか複雑な気持ちでした。

先生の仕事が好き、と思う人もいる。

先生という職業がつまらないかどうかですが、感じ方は人によります。

何だか当たり前の結論のような気がしますが。

私は先生を目指していた時も、先生だった頃も、そして先生でなくなった今も、教師という職業はとても魅力的だと思っています。

実際に働いてみると思っていたのと違う、と感じたところはいろいろありますが。

今も昔も、学校でどんな教育をしていくのがいいのかと言う教育の議論は絶えないと思います。

社会のデジタル化も進み、これから学校教育がどう変わっていくのかも気になるところです。

どちらにしても、これからの教育が少しでもみんなにとっていいものになったらいいなと思います。

私はもう現場には居ないので、少し離れた場所からそんな風に思って見守っています。

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