高校生の頃、勉強に挫折した話。数学の授業。

みなさんは勉強がうまくいかなかったことはありますか?

私はうまくいかないことはたくさんありましたが、特に高校生の時に授業が分からなくなったことを思い出します。

今回はそんな、勉強に挫折した日のことを話したいと思います。

私が高校生の頃、数学の授業で新しい先生が担当になりました。

その先生が授業ではじめに話したことを今でも覚えています。

先生は黒板の真ん中に一本の短い線を引いて、「ここに線を引くと、空間が二つになります。」と言いました。

私はその意味が分からなくて、その日から数学の授業についていけなくなりました。

そしてそれ以来、数学が分からないままです。

内容が難しいとか覚えられないとかではなく、いきなり全く理解できなくなったのでその衝撃は大きかったです。

そもそも黒板は平面なので立体的な空間ではないし、その平面の黒板ですら、先生の書いた短い線では二つに分かれていませんでした。

その短い線は黒板の端まで届いていなかったので、どう見ても線の右側も左側も、しっかり繋がっていました。

それから先生が話すこと、話すこと、どれもが理解できない話ばかりで、おかしくて間違っていると思いました。

私は数学が好きだったので、授業が分からなくなってとても悲しかったです。

授業中に先生の話は聞かずに自分で勉強しようとしましたが集中できなかったし、

当てられたら答えないといけないので全然勉強ははかどりませんでした。

そしてもう、その頃の自分ではどうにもできないくらい数学の勉強についていけなくなりました。

そして数学のテストがありました。

私はその時、生まれてはじめて赤点をとったと思います。

確か点数は一桁でした。

私はこれまで高校でも数学は70点くらいの点数をとっていたと思います。

成績の順位も数学はだいたい学年で10位以内に入っていました。

と言っても進学校とかではなく、普通の高校だったので頭がよかった訳ではないです。

それでも自分の中では主要教科の中で数学が一番成績がよかったし、数学の授業が一番好きでした。

そして授業が分からなかったのは私だけではなかったみたいです。

クラスの平均点があまりにも悪かったので、再テストをすると先生に言われました。

これまでどんな教科でも再テストをすることなんてありませんでした。

それに私の数学のクラスは、この学年で数学の成績がいい生徒を集めたクラスだったので、そのクラスでテストの平均点が低すぎるなんておかしいです。

これは私だけの問題ではなく、先生の教え方に問題があるのでは?と思いました。

新しい数学の先生に変わる前の先生は、授業が分かりやすくて、私は数学の勉強が好きでした。

授業を受けていると、その先生が数学が好きなことが伝わってきてワクワクしました。

そして先生によってこんなに分かりやすさが変わるものなんだと思いました。

私はこの頃小学校の先生になりたいと思っていたので、その時は自分も分かりやすい授業をしたいと思っていました。

なので自分も授業はちゃんと聞こうと思っていましたが、授業が分からないなら先生に頼らずに勉強することも必要だと気づきました。

あの日、先生が書いたあの短い線では、どう見ても黒板は二つに分かれてはいませんでした。

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