私は小学校の先生だった頃、「10歳の壁」と言う言葉をよく聞きました。
それは10歳になると大人に近づく変化があると言う話でしたが、自分が子供の頃を思い出しても、
10歳で何か特別変わった覚えはなかったので、本当にいきなり変化があるのか疑問に思っていました。
でも実際に児童たちを見て、確かに10歳を超えると変化があるなぁと体感しました。
絶対ではないですがでも確実と言えるくらい感じた違いについて話します。
まずたくさんの児童たちと関わって感じのは、大人と比べて子供のほうがどんなことを考えているか、心の中がわかりやすいということです。
好きか嫌いか、楽しいか楽しくないか、感情が顔や態度にでやすかったり、また正直に話してくれたりします。
感じたことをそのまま口に出して話している感じです。
私は低学年の児童と関わることが多かったので、子供の印象はそんな感じでしたが、5年生のクラスにサポートで入ることもありました。
その時感じたのは、5年生はとても静かだと言うことです。
授業の雰囲気を見てもそうだし、話をしてみても思ったことをそのまま話しているわけではなく、頭で考えて、その上で話すことを決めていると感じました。
これはいろいろな小学校で感じたことです。
こんなにはっきり変わるものなのか、と思いました。
目には見えませんが、10歳の壁は確かにありました。