今回は小学校の先生だった私が、学生時代に出会って来た先生方の中から、小学校の担任の先生の話しをしたいと思います。
小学校の先生のイメージといえば、新人の先生で元気で休み時間には外で子供たちとよく一緒に遊んでくれる。
そんな感じではないでしょうか?
でも私の先生といえばのイメージは違います。
私が思い浮かべる先生といえばのイメージは、私の小学生の頃の担任の先生です。
その先生は女性の先生で、落ち着いていて、いつも優しい雰囲気でした。
私がどんな先生になりたいか考えた時に思い浮かぶのはいつもその先生でした。
でも先生と会話らしい会話をした記憶はありません。
ただ印象に残っているのは、休み時間に先生が折り紙を教えて下さったことです。
いろいろな折り方を教えてもらいましたが、特に夢中になったのがくす玉作りです。
たくさんのパーツを組み合わせて、いろいろな形のくす玉をつくりました。
折り紙も綺麗な柄が入ったものを使って、特別なものを作っている感じがしてワクワクしました。
私が夢中になって折り紙を折っているところを、先生はとにかく優しく見守って下さいました。
今思うと、私はその先生のことをほとんど知りません。
小学校の担任の先生は、普段は学校で勉強を教えてくださる身近な存在だと思います。
でも先生がどんな事を考えているのかや、授業以外の仕事や、休日にどんなをしているのかなど、知らない事が多いなと思いました。
それは自分が小学生だったからというのもあるかもしれません。
いったいどんな想いで、折り紙を折っている私を見守ってくださっていたのかなと思います。
でも言葉で話さなくても、そばに居て折り紙を折る私を、ただただ静かに見守ってくださった先生の温かさは今でも覚えています。